こそだてドクターのおはなし

【トゲが刺さった】お出かけ先でもできる「正しい手順」と「裏ワザ」|季節の特集

新生児、小児一般・中澤祥子先生

掲載日:2026年4月17日

行楽シーズンに多い子どものトラブル~トゲ編~

暖かくなってきてお外で過ごすのが気持ちいい季節になってきましたね。ピクニックや河原で裸足で過ごしたりして自然を満喫するのもよいですね。そこで注意していただきたいのが、足に植物や木材のトゲがささってしまうことです。出先で病院が近くにあるかわからないし、何も役立てそうなものは持ち合わせていない!そんな時はどのような対応を取るのが良いのでしょうか? お子さんが裸足で遊んでいてトゲが刺さったときは、焦らずにまずは患部を清潔にすることが大切です。皮膚を傷つけたり化膿させたりしないよう、正しい手順で対処しましょう。

1. 患部を洗って清潔にする

まずは水道水で患部をきれいに洗い流します。 ・汚れを落として細菌感染を防ぐためだけでなく、皮膚がふやけてトゲが抜けやすくなるメリットもあります。 ・処置をする大人も石鹸で手をしっかり洗いましょう。

2. トゲを抜く工夫(裏ワザ)

トゲの先端が少し出ている場合はピンセットで抜けますが、埋まっている場合は以下の方法が有効です。 ・5円玉や50円玉を使う…穴の開いた硬貨を、トゲが刺さっている部分に強く押し当てます。すると圧迫されてトゲが浮き上がってくるため、そこをピンセットで掴んで引き抜きます。 ・はちみつを塗る…はちみつを塗って5分ほど置くと、浸透圧の関係でトゲが浮き上がりやすくなるとされています。また、はちみつの抗菌作用で化膿しにくくなる効果も期待できます。 ・お湯でふやかす… ぬるま湯にしばらく足を浸けて皮膚を柔らかくすると、トゲが抜けやすくなります。

3. 抜いた後のケア

トゲが抜けたら、もう一度水で洗い、出血があれば軽く圧迫して止血します。最後に絆創膏を貼って保護してください。

4. 病院へ行くべき目安

無理に自分で取ろうとして皮膚をいじりすぎると、炎症を起こす原因になります。以下のような場合は無理せず受診してください。 ・深く埋まっていて取れない…自分で深く掘ると細菌が入るリスクがあります。 ・トゲが途中で折れた…皮膚の中に破片が残ると化膿することがあります。 ・汚れたトゲや錆びた釘などが刺さった…破傷風などの感染症リスクがあるため、診察が必要です。 ・赤く腫れたり、痛みが増したりしてきた…すでに細菌感染を起こしている可能性があります。 判断に迷う場合は、ぜひオンライン診療にご相談くださいね。