こそだてドクターのおはなし

【溶連菌感染症】ママ・パパ必見!溶連菌感染症の全知識|こどもの病気とホームケア

小児一般・京極都先生

掲載日:2026年4月1日

溶連菌感染症とは

溶連菌感染症は、主に 幼児期から学童期 の子どもに多く見られる病気で、A群β溶血性連鎖球菌(溶連菌)という細菌によって引き起こされます。特に冬から春にかけて流行することが多いですが、一年を通して発症することがあります。

主な症状

・38℃以上の急な発熱 ・のどの強い痛み(咽頭痛) ・のどの赤みや扁桃の腫れ、膿の付着 ・舌が赤くぶつぶつした「いちご舌」 ・全身に赤い発疹(特に体幹部に出ることがあります) があり、小さなお子さんでは頭痛や腹痛、吐き気などを訴えることもあります。熱のわりに咳や鼻水が少ないのも特徴です。

診断と治療

医療機関では、喉の奥を綿棒で軽く拭い、溶連菌がいるかどうかを迅速検査で診断します。治療には抗菌薬(抗生物質)の内服を行います。内服後、比較的すぐに解熱し、症状も改善していきますが、まれに耐性菌が原因で効果が不十分な場合があり、抗菌薬の変更が必要になることもあります。発熱や症状が続く場合は、自己判断せず再度医療機関を受診してください。 また、治療を受けずに放置すると、リウマチ熱や急性糸球体腎炎などの合併症を起こすことがあります。そのため、症状が改善しても医師の指示通りに薬を最後まで飲みきることが重要です。

ご家庭でのケア

家庭では、十分な水分補給と安静を心がけましょう。熱やのどの痛みが強い場合は、のどごしの良い食べ物を選ぶと食事も取りやすくなります。家族への感染を防ぐために手洗いやうがいを徹底し、コップやタオルの共用を避けることも大切です。 抗菌薬を内服して 24時間以上経過し、解熱して全身状態が良ければ 登園・登校は可能とされています。ただし、園や学校によって基準が異なる場合があるため、事前に確認が必要です。

最後に

溶連菌感染症は、適切な治療でほとんどの子どもが速やかに回復する病気です。家庭でのケアと医師の指示に従うことで、安心して乗り切ることができます。