【花粉症】事前準備が鍵!|こどもの病気とホームケア
新生児、小児一般・中澤祥子先生
花粉症について
花粉症とは花粉が体内に入ることで、体がそれを異物と認識し、この異物(抗原)に対する抗体を作ります。個人差はありますが、数年から数十年かけて花粉をくり返し浴び、抗体の量が増加すると、くしゃみや鼻水、目のかゆみや涙目などの花粉症の症状が出現するようになります。まだ花粉症になっていない方が、花粉をできるだけ避けることで、将来の発症を遅らせることも重要です。
原因と発症の仕組み
花粉の飛散する時期は、花粉の種類によって異なります。よく花粉症と言われて思いつくのはスギ・ヒノキなどの花粉で主に1月頃から5月頃まで飛散する花粉です。昼前後と夕方に多く飛散し、雨上がりの翌日や、晴れて気温が高い日、風の強い日、花粉が特に多くなります。
治療
花粉症の治療は今までは対症療法が中心となってきました。抗アレルギー薬の内服に加えて、目がかゆければ点眼加療、鼻閉か強ければ点鼻薬などといった感じです。 2014年よりアレルゲン免疫療法と言って根治を目指した治療法も開始されています。要は今まで体内にスギが入ってきたら、過剰に反応していた免疫細胞に“スギは悪いものじゃないよ”と覚えこませて体に有害な症状を起こさないようにするためのお薬です。アレルギー物質を体内に入れるので、過剰なアレルギー症状を起こさないかを確認する必要があるため初回投与は必ず院内で服用していただく必要があります。また体の免疫細胞に覚えこませるためには少なくとも3年間は服用しなくてはいけない治療法となってきます。
予防
治療も大事ですが予防も同じくらい重要となってきます。花粉症を予防するためにできるだけ、花粉との接触をさける(マスク・眼鏡の装着、飛散の多い昼や夜の時間帯の外出をさける)、花粉を室内に持ち込まない(手洗い、うがい、洗髪、花粉のつきにくい服装)などの対策を徹底しましょう。
受診の目安
花粉症の受診の目安としては毎年花粉症の症状が出る方は、本格的な花粉飛散開始の1週間前までには、医療機関や薬 局を活用してお薬を準備し、使用を開始しましょう。 飛散開始時期や症状がごく軽いときからお薬の使用を開始することで、症状を抑えられることがわかっています。なお、これまで花粉症と診断されていなくても、くしゃみ等の花粉症と思われる症状が出た方は、早めに医療機関で花粉症かどうか診断を受けましょう。