【気管支喘息】発作時と日常ケアを使い分ける目安|こどもの病気とホームケア
小児一般、小児救急・野田 慶太先生
気管支喘息ってどんな病気?
小児の気管支喘息は、気道(空気の通り道)が慢性的に炎症を起こし、息苦しさや「ゼーゼー」「ヒューヒュー」という音を伴うことがある呼吸の病気です。炎症によって気道が敏感になってしまうため、ちょっとした刺激で発作や症状が出やすくなります。
気管支喘息の原因は?
多くはアレルギー体質が関係しています。ダニ、ほこり(ハウスダスト)、ペットの毛、カビ、花粉などが主なアレルゲンです。そのほかにも、風邪などの感染症、運動、気温差、煙、空気の汚れ、ストレスや疲れなどが症状を悪化させるきっかけになります。
気管支喘息の症状は?
①咳が続く:特に夜間や早朝、風邪のあとに咳だけが長引くことがあります。ゼーゼー、ヒューヒューという呼吸音:これが喘息発作のサインです。 ②運動後に息がしづらくなる:遊んだあとや走ったあとに息苦しさが現れることもあります。 症状が強い場合には、横になれない(座っている方が楽)や顔色が悪くなったりすることもあります。
治療と管理方法
治療は大きく「発作時の治療」と「日常の予防」に分けられます。 発作時の治療: 気管支を広げる吸入薬(β2刺激薬など)が使われます。 気管支が拡張することで急な息苦しさを和らげることができます。 予防のための治療: 炎症を抑える「長期管理薬」が重要です。 代表的なものは吸入ステロイド薬やロイコトリエン受容体拮抗薬と呼ば れる薬です。 症状がないときにも続けて使うことで発作が出ないようにコントロール していきます。
日常の工夫も大切
アレルギーが原因であれば掃除をこまめにしてほこりやダニを減らしたり、タバコの煙や大気汚染、寒い空気を避けることなども気管支喘息のコントロールには有効です。 お子さんの日々の状態を喘息日記などで記録すると、医師に気管支喘息のコントロールをしっかりと伝えることができます。
目指すゴールは?
もちろん、全く症状がなくなることが理想ですが、「気管支喘息があっても、普通に生活や運動ができること」が目標とするのがいいと思います。 また、大人の喘息に移行しないようにすることも大切です。 気管支喘息の症状は季節や年齢、風邪などをきっかけにしてなど症状の改善や悪化を繰り返すことが多く、年単位でフォローしていく必要があります。 かかりつけの医師としっかりと相談しながら治療をすすめていきましょう。
まとめ
小児の気管支喘息は、「ちょっとした咳やゼーゼー」でも、呼吸が苦しくなる深刻な病気です。しかし、アレルゲン対策や薬をうまく使うことなどで、多くのお子さんが普通の生活を送ることができます。気になる症状があれば、早めに受診して、日常の工夫や治療を始めましょう。